里山の自然を観察してきました。標高500mほどの山は秋の幕を下ろそうとしています。もう冬がそこまで来ているのですが,自然観察園では小さな子どもたちが走り回り,ここはまるで春のような暖かい日が続いています。その横を老夫婦がゆっくりと歩んでいました。都会からそんなに離れていないこの里山に植物観察に来たご婦人たち。「きれいねぇ」とコバルト色したカメラのシャッターを押しています。真っ赤な紅葉は彼女たちの特別な被写体。下から,斜め上から,カメラが手の中でダンスしています。まるで子どもになったような笑顔。青空に白い線を描いて飛行機が飛んでいきました。